谷町四丁目で飲食店を開業したい!店舗物件を探す前に知っておきたい谷四エリア5つのポイント
目次
(1)谷町四丁目エリアとは
(1ー1)オフィス×官公庁×マンション×観光ホテルが同居する複雑なエリア
働く・遊ぶ・暮らすを併せ持つ谷町四丁目。人の流れは谷町3丁目の交差点が起点になっていて、中央大通を挟んで南北で街の姿が変わってきます。
中央大通より北側は、大阪府庁をはじめとして官公庁が連なっていて、中小企業のオフィスも多いビジネス街。また、徒歩圏内に大阪城があるため、最近は観光客も増加。大阪歴史博物館やNHK大阪放送局に足を運ぶ方も多く、日中は様々な世代や関わりある方が歩いています。
ビジネスホテルも多く、夜は仕事帰りのサラリーマン、ビジネスホテル利用者、インバウンドの観光客も多く賑わっています。
中央大通の南側はうって変わって、住宅が多い静かなエリア。
(1ー2)アクセスも便利
谷四(たによん)の愛称でも知られる(他に谷町九丁目(たにきゅう)や谷町六丁目(たにろく)。東梅田駅へは(大阪駅・梅田駅)まで3駅で約6分。なんば駅へは谷町九丁目経由で4駅で約8分。
北上すると徒歩圏内(一駅区間)に京阪天満橋駅があり、ここから守口・寝屋川・枚方・京都方面への通学や観光客の拠点としても利用されることも多い場所です。
また、電車だけではなく、車でのアクセスも便利。谷町四丁目駅を上がると、谷町筋が通り、東に上町筋、西には坂を下って松屋町筋が通っており、大阪市内外からも車で入りやすいエリアです。
(1ー3)観光地としての側面も
大阪城にほど近く、最近ではインバウンドの観光客で土日も賑わうエリア。
それ以外にも観光スポットとして、大阪歴史博物館やNHKがあり、NHK大阪ホールではコンサートや番組収録などで最寄り駅である谷町四丁目駅が混み合うことも少なくありません。
季節では春はたくさんの方がこの駅から大阪城公園や難波宮など桜の名所に足を運ばれます。
(1−4)多種多様な飲食店のある町
飲食店が多く、チェーンの居酒屋・ファーストフード・定食屋などがある一方、昔ながらのビルで長年お店を営むところもある激戦区。特に谷町4丁目交差点より北西側のエリアは行列のできるお店が多数あり、古くからあるお店と最近開業をするお店が混ざり合うのも特徴的。
手軽に食べるという点では有名どころのチェーンのうどん屋・定食屋・カレー屋がしのぎを削り、またお弁当販売に力を入れているところもたくさんあるのも特徴の一つ。ガレージ前での弁当販売も多いエリアです。
(1−5)谷町四丁目トピック〜カレーの街「裏谷四(うらたによん)」
昔、あった「宝石」というカレー屋はご存知でしょうか?いつも行列ができて大人気の店でした。(残念ながら今は閉店されています。)
あの頃はカレー屋さんが少なかったと思っていたのですが、現在の谷町四丁目エリアには有名なカレー店がひしめいて、美味しいカレーを食べるなら谷四!というイメージの街になっています。
スパイスカリー バベルの塔をはじめとして、curry bar nidomi、ジー・カリー、スパイスラボ・ワグニ、まんねんカレー(とんこつカレーの看板が目印)少し離れて、駅から南側にはダルバート食堂。
カレー激戦区と言うだけに、毎日行っても色んなカレーが楽しめるエリアとなっています。
(2)鎗屋町・糸屋町エリア(谷町四丁目から北西)〜オフィス街と高層マンションが混然とするハイブリッドエリア
(2−1)特徴
このエリアはオフィス&高層マンションが多く、谷町四丁目で人口が集中しているエリア。
買い物をする場所もKOHYOをはじめとして、最近できた食料品が中心のイオンエクスプレスがオープンして、以前よりも日々の生活がしやすくなったのが特徴的。
また、古くからある会社もあり、大正時代創業の一久味噌醸造株式会社のビル横を通ると作られている光景も見られます。
あと、国の登録文化財にも指定されている山本能楽堂は街中にある能楽堂しても知られています。
飲食店で見ると様々なお店があり、ランチ時は近隣で働く人が思い思いお店に足を運び賑わうところが目立ちます。
キーワードとしてはコスパがよく、手軽に食べられるお店が多いということ。
特に一つの十字路でカレー専門店が何店舗もあったり、うどん・ラーメンなどの麺類のお店も多い。
和食・洋食・中華を問わずに「定食」という切り口でボリュームと工夫を感じさせるお店が多数あり日々凌ぎを削り合う環境ということもわかります。
そして、大きな筋を一つ外れるとマンションが連なるエリアでもあります。
(2−2)主要施設
山本能楽堂・ホテルサンホワイト・ホテルマイステイズ・ドーミーイン大阪谷町・アパホテル大阪谷町・スーパーホテル・大阪銀行協会
(2−3)飲食店
飲食店が多く、人気店や行列店もあり。洋食屋ふじ家のランチはコスパ抜群で質もよくおすすめです。洋食のキートス(鎗屋町)・stereo(谷町3)・蕎麦の守破離(常磐町)は行列必至。
欧来食堂TANAKA(常盤町)・FUJIYA1935(鑓屋町)・カメキチビストロ(鎗屋町)など洋食のお店も賑わっています。カフェでは森のらくだ(徳井町)。
谷町3丁目交差点にあるMONACO(谷町3)はレトロな雰囲気を醸し出し、長年営まれいている喫茶としても知られています。
鎗屋町にある「鎗屋町女将まち」には、飲食店やカフェが連なっています。
(3)大手前・谷町3エリア(谷町四丁目駅から北東)~官公庁と観光地につながるエリア
(3−1)特徴
官公庁や観光施設が連なるエリア。大阪府庁をはじめとして、大阪合同庁舎が並び、大阪家庭裁判所や大阪府警察本部もあります。また、大阪国際ガンセンターに大阪重粒子センターという新しい医療施設も。
観光という点では大阪歴史博物館・NHK大阪放送局。谷町筋沿いには手軽に食べられるお店も並んでいます。カフェではグリーンベリーコーヒーやベローチェなど。
谷町2丁目食堂(弁当販売)、膳や、ココイチと並ぶのは時間短縮で食事をしたい方が多いからかもしれません。
また、パスポートセンターも申請受付時間(9:15~16:30)は基本混んでいます。
谷町3丁目の交差点にある松崎屋谷四店は長年この場所で親しまれているお店。付近を歩かれてご存知の方も多いのではないでしょうか。
日本福音ルーテル大阪協会を併設したホテルザルーテルも静かなたたずまいで人気のビジネスホテル。
夜は歩いていも静かなエリア。
(3−2)主要施設
大阪府庁、大阪法務局、大阪府警などの官公庁の建物、パスポートセンター、大阪国際がんセンター、大阪重粒子センター、大阪歴史博物館、NHK大阪放送局、ホテルザルーテル
(3−3)飲食店
鎗屋町・糸屋町エリアと比べると、飲食店は少ない印象です。ほてい寿司(谷町3)、コションローズ(谷町3)、松崎屋(谷町3)などがあります。
(4)法円坂(谷町四丁目から南東)~空が広く、四季も楽しめるエリア
(4−1)特徴
難波宮跡公園を中心とした開放的なエリア。中央大通や谷町筋・上町筋とつながっているものの桜の名所である難波宮や地元の人に愛される銅座公園など春は特に人が行き交う場所です。
新しいタワーマンションが建つ中でも昔からの住民も多く、街中にいるとは思えない静けさも。
(4−2)主要施設
大阪医療センター、銅座公園、ドンキホーテ法円坂店
(4−3)飲食店
銅座公園近くにはこだわりのお店が多く、内久宝寺町にある味酒かむなび(銅座公園横)、カフェ ネスト(銅座公園横)、鮨 三心(銅座公園横)などがあります。
(5)和泉町(谷町四丁目から南西)〜都会の中で昔ながらの雰囲気も味わえるエリア
(5−1)特徴
こちらもマンションも多く落ち着いた住居エリア。飲食店の数は中央大通りの北側よりも少なめではあるものの、地元の方を対象にしたお店が多い印象。
中小の企業が入るビルが多く、街としてはファミリー層の住民も。また、豊臣秀吉ゆかりの太閤下水を見学できる場所もあり、昔の大阪を感じさせてくれるエリアでもあります。
(5ー2)主要施設
ハローワーク大阪東、太閤背割下水見学施設(大阪市立南大江小学校敷地)、東横イン、アパヴィラホテル大阪谷町四丁目
(5−3)飲食店
静かなエリアに飲食店がパラパラとある感じですが、肉うどんのえかき庵(農人橋)、ア・カント(内久宝寺町)、とんかつ大将(農人橋)、末廣家(農人橋にある鮨 創業100数十年の老舗)、ダルバート食堂(カレー・ネパール料理)などがあります。
(6)まとめ
- 裏谷四(うらたによん)エリアはカレー激戦区として話題
- 鑓屋町・糸屋町エリアはオフィス&高層マンションが多く飲食店激戦区
- 大手前・谷3エリアは官公庁&観光施設が連なる地域
- 法円坂エリアは公園を中心とした静かな地域
- 和泉町エリアは落ち着いた雰囲気の住居中心の地域
マンションの数がかなりあり建設も続き、ホテルも増加傾向にあることから人の動きはありつづけると思われます。また、ここ数年でスーパーができて、日々の暮らしの充実も以前よりは機能してきています。
飲食店は谷町3丁目の交差点から本町通を挟んだ南北には飲食店がかなり多くあり食べ歩きをする方もいらっしゃるエリア。
日中と夜でも顔が違い、平日と土日でも人の動きが変わる街。
カレーをはじめとして、定食やしっかりと食べたい方向けの魅力ある店舗が多いエリアです。